日本薬剤師会会長選挙 3氏が激突!目指す未来像は?
2024年3月9・10日の両日、日本薬剤師会は第103回臨時総会を開催し、会長選挙を行う。候補者3名の主張を要約し、まとめた。
2年に1度行われる日薬の会長選。現会長の山本信夫氏と生出泉太郎氏の一騎打ちとなった2016年以来、直近3回は山本氏以外の立候補者はなく、無風選挙が続いていた。
田尻 泰典氏(福岡県)
近年、薬剤師を取り巻く環境は急速に変化しており、医薬分業制度をはじめ多くの課題が浮き彫りになっています。こうした状況下で、私は以下の3つの柱を中心に活動していきます。
1. 薬剤師の専門性を高め、社会に堂々と発信する
2. 皆保険制度の維持と効率化に貢献する
3. 若手薬剤師を育成し、未来を担うリーダーを育てる
患者さん一人ひとりに寄り添い、より良い医療を提供できるよう、薬剤師会として積極的に取り組んでまいります。
岩月 進氏(愛知県)
医薬品供給体制を強化し、国民に貢献できる薬剤師会を目指して以下の4つの重点項目に取り組みます。
1. 薬剤師の職域拡大と処遇改善
2. 開局薬剤師と勤務薬剤師の連携強化
3. 調剤報酬の見直しとOTC医薬品の販売
4. 学校薬剤師による次世代の薬剤師理解者育成
薬剤師自身の努力と改革によって、国民からの信頼と評価を得られる薬剤師会を目指します。
安部 好弘氏(東京都)
医薬分業50年の節目を迎え、次の50年へ向けて、以下の4つの柱を中心に活動します。
1. 地域医薬品提供計画の構築
2. 薬剤師のキャリア支援と会員増強
3. 調剤報酬・介護報酬改定への対応
4. セルフメディケーション・セルフケア機能の強化
2040年に向けて、逆風を乗り越え、薬剤師の未来を切り開くために、日薬理事としての経験を活かし、積極的に取り組んでまいります。
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