ドラビズon-lineの記事【クオールHD】ローソン店舗でオンライン服薬指導提供へ
https://www.dgs-on-line.com/articles/3046
オンラインを活用した「一気通貫の医療」というのが平成30年に規制改革推進会議で議論され、2020年度調剤報酬改定でオンライン服薬指導が解禁(開始は9月から)されました。約5年が立ちますが、オンライン診療を含めた、「オンライン医療」はコロナ禍でこそ多く利用されたようですが、現時点では普及しているとは言い難い状況です。
大手調剤企業を中心にDX戦略を打ち出す中で、クオールHDの新たな戦略がローソンでのオンライン服薬指導です。仕組みとしてはローソンの一部店舗で設置している「Pontaよろず相談所」というブースを利用し、KDDIが提供するプラットフォームでクオールのオンライン専門薬局である「クオールどこでも薬局」とつなげオンライン服薬指導を提供するということです。
今回はオンライン服薬指導としていますが、この先にあるのは本年の薬機法改正で可決された「遠隔服薬指導によるOTC医薬品の販売」(受渡委託)ではないでしょうか。
ローソンでOTC医薬品を購入したい顧客が、ブースを利用し「クオールどこでも薬局」で相談・指導を受けて、店頭で医薬品を受け取る。
こんな仕組みへの昇華が見えてきます。
今後の展望として「医療資源が乏しい地域での展開」ということですが、オンラインは都市部より地方部でこそ存在価値が発揮できる仕組みだと個人的には思っています。
今回のモデルがどう発展していくのか、気になるところです。
それにしても気になるのが、令和5年の規制改革ホットラインに寄せられた「オンライン営業に特化した薬局業態の容認」提案に対し、厚生労働省は
「対応不可」と提案主体(経済団体)の要望をはねのけたと記憶しています。
いつから「オンライン専門薬局」は認められたのでしょうか。。。とちょっと嫌味をいっておきます。
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