MDMAは合成麻薬とされ、メチレンジオキシメタンフェタミン（methylenedioxymethamphetamine）というアンフェタミンと類似した化学構造を持つ化合物です。ICD-10分類で言えば幻覚剤に分類されます。
典型的な幻覚剤とは異なり、MDMAは社会的相互作用に影響を与えるのが特徴とされ、開放性や感情への反応性の増加、他者への親近感を生じさせるなど心理的作用が強く生じるのが特徴とされます。
内服すると30分程度で多幸感、他者との共感などの変化が現れ、効果は５～６時間続くとされている。
また、常用することで、幻覚、幻聴、精神錯乱、脳や神経の破壊、心臓や肝臓の機能不全、睡眠障害など様々な健康被害が発生する事で知られています。MDMAはエクスタシーと俗称され、モリー、ペケ、バツなど隠語を使ってネット上などで取引されることが多く、皮膚感覚が強まるため、セックスや性犯罪で使われ、最近では繁華街などで最初の1錠は無料で配られるなどして、薬物汚染が若年層に広がっているそう。
特に最近MDMAの錠剤は、ゲームのキャラクターや有名ブランドのロゴに似せたカラフルな菓子のラムネのような見た目の錠剤として流通しており、警戒感を下げる狙いもありそうです。
当たり前ですが、反社会的組織が密造したものです。医薬品が製造されるような衛生的な環境で製造されている事は望むべくもなく、成分や用量もいい加減ですし、人体に有害な物質が混入しているかもしれません。
学校薬剤師などを拝命されている先生方も多いと思います。ぜひ子供たちに、病院や薬局で処方された薬以外で、どんなに見た目が可愛くても、知っているキャラクターや有名ブランドの見た目でも、知らない人から気軽に貰って口に入れないように指導してほしい。
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