DX(デジタル・トランスフォーメーション)と言うと、大規模なシステム導入やデジタル化をイメージし、中小規模の薬局にとってはハードルが高いと感じることもあるではないでしょうか。しかし、DXはデジタル化だけではありません。業務の工夫や改善(トランスフォーメーション)が、実は最も大切なのです。
今回、ちょっと面白い薬剤師向けの商品を見つけました。ファルマーケットという医療用医薬品の二次流通サービスが販売している、オリジナルの在庫管理テープです。
例えば、医薬品の棚卸しは、薬剤師にとって煩雑な業務の一つです。近年は医薬品不足による出荷調整も頻発し、中小の薬局にとっては特に大きな負担となっています。また期限が迫った薬や調剤ミスが許されない高単価な薬など注意を要する場合などこのテープを貼り付けておくだけで、注意喚起ができます。引き継ぎ漏れがあっても、見れば一目瞭然です。
また、卸や薬剤師会などからFAXなどで届く通知・通達文書なども壁面に張り出している薬局も多いでしょう。張り出す際のテープをこれに変えれば注意をひくことも出来るでしょう。
こうした工夫は、個店単位で導入して、業務改善につながるのではないでしょうか?
デジタル化だけがDXではない。医療現場の課題を解決するためには、現場の声に耳を傾け、ニーズに合った最適な方法を見つけることが重要です。