健康情報統合で効率治療
健診・診療データ…アプリで管理 県独自、電子母子手帳と連携
千葉大学医学部付属病院とTISが共同開発したPHRサービス「ヘルスケアパスポート」や、神奈川県の「マイME-BYOカルテ」など、首都圏を中心にPHR導入が加速しています。
PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)とは?
PHRは、健診・診療データ、予防接種、アレルギー、スマートウオッチデータなどをアプリで管理できる仕組みです。従来のかかりつけ医を超え、生涯にわたる健康・医療情報を一元化し、効率的な治療を実現します。
千葉大学医学部付属病院では、IT大手TISが共同開発した「ヘルスケアパスポート」を活用しています。
このアプリを使用すると、患者は自身の医療情報を一元管理でき、医師も患者の情報を簡単に参照できるとのことです。これにより、医療機関間での情報共有がスムーズになり、患者の治療を円滑に進めることができます。
また、神奈川県では全県を挙げてPHRの導入に取り組んでおり、県独自のアプリ「マイME-BYOカルテ」は、歩数や母子健康手帳の内容などの健康情報を一括管理し、医療関係者との情報共有を可能になっているとのことです。
これらの取り組みは、医療情報の一元化と共有により、患者自身が自分の健康状態をより深く理解し、医師がより適切な治療を提供できるようにすることを目指しています。医療DXの進展により、これからの医療はより個別化され、効率的なものになることに期待したいと思います。
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