千葉市、マンションへドローン配送実験 地上ロボと連携 - 日本経済新聞
記事のドローンと地上配送ロボットを用いた荷物配送実験は、先進的な物流システムの可能性を示していますが、実用化に向けたハードルは依然として高いです。
都市部のマンションへの自動配送実験は、省人化と効率化を目指す一方で、収益性と生活者ニーズのギャップという課題をクリアできないからです。
この実験では、薬を薬局からドローンでマンション前の着陸台へ運び、そこから地上ロボットが階上の住人の玄関まで薬を届けるという流れが採用されました。技術的には、「ラストワンマイル」の配送を機械だけで行う可能性を示しました。
一方、収益性の問題が大きな壁です。
ドローン配送は現在、高コストがかかり、ポート設置や環境整備にも多額の投資が必要です。人口密集地では長い目で見れば配送コストを下げることが可能かもしれませんが、人口密集地は薬局がたくさんあります。
過疎地では薬局が遠く、ドローン配送のニーズは高いものの、収益性がクリアできない以上実現性はまだまだ低い状態と考えます。
comments