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薬局DXニュース解説

2023.07.11

メタバース内で認知症体験【PX(Patient eXperience)】静岡大学が共同開発

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記事では、静岡大学は株式会社アルファコードなどと組み、仮想空間「メタバース」を使って認知症患者らのケア向上につながるシステムを開発したと伝えている。
本プラットフォームを使用した、介護職・医療職向けの体験会を実施したプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000033753.html)もあるので、あわせて参考にして頂きたい。

静岡大学、メタバースで認知症体感 介護現場で活用
メタバース内で患者体験をするPX(Patient eXperience)によって、認知症患者が感じているであろう感覚が一部体験出来るようになっているのだという。

例えば、認知症の心身機能障害として現れる症状には以下のようなものがある。
・色々なものが人の顔に見える
・形や大きさを正しく認識できない
・聞こえないはずの音が聞こえる
このような症状を、PXプラットフォームを使用して、体験するのである。

これらの体験を通じて、介護者側からみると、何で認知症患者はいつもできていることが出来なくなるのかわからないといった疑問の原因が理解でき、疾患や患者へ認識を変えることができるようである。



今後、認知症患者、MCIレベルの患者は増えていくことが予想されている。
しかし、認知症患者へ対応できる介護職・医療職の数は圧倒的に不足している。

このプラットフォームを使用して、介護職・医療職を育成することはもちろんであるが、認知症患者の家族や周囲の人々が認知症を正しく理解することで、認知症の周辺症状(BPSD)の抑制につながるものと考える。

いずれにしても、日本における認知症対策は待ったなしの状況である。
介護分野におけるテクノロジーの更なる社会実装を期待したい。
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