【クオール】総合ヘルスケアカンパニー目指し、第一三共エスファを子会社化
クオールホールディングスの石井孝芳代表取締役専務は決算説明会で、買収する第一三共エスファの成長戦略について語っている。
エスファ買収、AGをさらに拡大へ クオールHD、将来はバイオAGにも挑戦
日刊薬業の記事です。
エスファ買収、AGをさらに拡大へ クオールHD、将来はバイオAGにも挑戦
https://nk.jiho.jp/article/180961
クオールHDの2023年3月期 通期決算が5/11に発表されました。
また第一三共エスファを子会社化したことも発表されましたので、2024年の取り組みなどと合わせて要約を記載します。
2023年3月期の通期業績
【連結】
・売上高 ;170,036百万円(前年同期比2.3%増)
・営業利益 ; 9,495百万円(同3.7%減)
・経常利益 ; 10,098百万円(同0.0%)
・親会社株主に帰属する当期純利益; 5,656百万円(同3.0%増)
【保険薬局事業】
・売上高 ;155,446百万円(前年同期比1.5%増)
・営業利益 ; 11,499百万円(同3.1%減)
2024年3月期の通期業績予想
【連結】
・売上高 ;180,000百万円(前年同期比6.7%増)
・営業利益 ; 10,000百万円(同5.3%増)
・経常利益 ; 10,000百万円(同1.0%減)
・親会社株主に帰属する当期純利益; 3,200百万円(同2.8%減)
2024年3月期の取り組み
【保険薬局事業】
・地域医療への連携強化
・専門医療機関連携薬局や地域連携薬局の認定取得
・『クオールおくすり便(LINEミニアプリ)』の機能拡充
・行政との連携による新たなお薬の配送方法の実現
・在宅基幹店を中心に施設と各店舗間の調整・サポート
・新規出店やM&Aを積極的に行う
・異業種との協業
【医療関連事業】
・CSO事業においては、MRの派遣数を増加、製薬企業に向けたMR研修の受注を開始
・紹介派遣事業においては、営業の業務分業化やデータベース自動化等の仕組みを強化
・出版関連事業においては、クライアントニーズの変化やデジタルシフトへの対応力強化と組織力強化によって、既存事業の拡大
・医薬品製造販売事業においては、医薬品の安定供給、パイプラインの拡充
【第一三共エスファを子会社化】
・株式の取得価額は250億円
・株式の51%を24年4月までに取得し、将来的に100%を取得する予定
・AG製品が強み(売上の約75%がAG)
・企画と販売に特化(工場を持たずに、企画・販売機能に特化)
第一三共エスファ子会社化の業界インパクトは非常に大きかったですが、クオールHDはこれによりより強力な体制が構築ができたと考えられます。
これまでも藤永製薬のGEがありましたが、DESPが加わることで盤石な体制になったと言えます。
■研究・開発・製造
・藤永製薬(クオールHD)
・DSEP(クオールHD)
■卸
・メディセオ(メディパル)
・アトル(メディパル)
■薬局
・クオール薬局(クオールHD)
・グループ薬局(クオールHD)
またクオールHDは2025年度に売上高3,000億円と発表しており、今後も大きな動きがある可能性が高いため注目です。
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