日本経済新聞の記事より
不眠障害治療に用いるプログラム医療機器「MedCBT-i不眠障害用アプリ」を開発したサスメドは、1月29日、不眠症の治療に使うアプリについて、同アプリの医学的有用性が示されていないとして厚生労働省に提出していた24年度診療報酬改定での保険収載希望を取り下げたという記事だ。
サスメドはスマートフォンのアプリで不眠症を治療するアプリを開発していて、同アプリは2023年2月に医療機器製造販売承認を取得しており保険適応を目指していた。
仕組みはアプリを使って日々の睡眠の記録などを入力し、アプリ内のアルゴリズム(計算手法)を通じて睡眠や起床時間を助言するもので、医師が不眠症患者に対面で行う「認知行動療法」の代替となるものだ。
現在不眠症治療の主流は睡眠薬で、その乱用や依存が問題となっているが、今後その有用性が確立していけば、不眠治療の選択肢が増え、薬物ではなくアプリの使用ということで、治療の第一選択肢にもなり得るのではないかと期待していただけに残念だが、同社は将来的に保険適用を目指すとしているので期待したい。
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