薬局DXニュース解説
2024.01.26
「高血圧治療補助アプリ」登場から1年 見えてきた「アプリで治療する」患者像
記事では、アプリの使用が向いている患者を「身体面」と「性格面」に分けて整理しているので、紹介したい。
【身体面】
・BMIが高い人
・塩分摂取量が多い人
・比較的軽度の高血圧で、罹患期間が短い人
【性格面】
・疾患にしっかり向き合い、意欲を持って治療に取り組める人
・降圧薬の服用開始や追加に抵抗感があるが、血圧を下げたいという思いは持っている人
・治療の必要性は感じているが、具体的にどうすればいいのか分かっていない人
・健康志向が強く、正しい知識を身に付けたいと思う人
記事の中に、アプリによる治療が向いているケースとして「降圧薬の追加や開始を嫌がる患者」がある。薬剤師の皆さんもこのような患者さんに遭遇することが多いと思いますので、アプリの使用も選択肢の中に入れてみてはいかがでしょうか。
冒頭で紹介した「B-INDEX研究」により、どの生活習慣がどれだけ改善したかという客観的指標と、患者がどの生活習慣を特に意識し、何について頻繁に振り返りを行っていたのかといった主観的指標の両面から、生活習慣改善と降圧効果との関係性が今後、明らかになることを期待している。