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薬局DXニュース解説

2024.04.18

高血圧治療補助アプリ利用者の約8割が薬なしで血圧管理 降圧薬服用者の約3割は減薬や服薬中止 CureApp

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高血圧治療補助アプリの研究結果が公表されている。

CureApp 高血圧治療アプリ利用者8割 薬なしで血圧管理 服用者3割は減薬や服薬中止 研究結果公表
高血圧治療補助アプリを提供しているCureAppが公表した2022年9月~23年4月の間に高血圧治療補助アプリを処方され、利用開始した患者83人のデータを追跡した結果は以下の通りとなる。
【高血圧治療補助アプリ:CureApp HTを利用した83名のデータ解析結果】

・アプリを利用しているが、降圧薬を服用していない患者42人のうち、83%が6か月間にわたり、そのまま降圧薬を使わずに血圧コントロールが行えた。

・降圧薬を服用している患者41人では34%が減薬や服用を中止。

・アプリ利用患者の合併症として脂質異常症(49%)や糖尿病(17%)が多いことが明らかとなった。
ベースラインから24 週間の降圧薬処方内容の変化

ベースラインから24 週間の降圧薬処方内容の変化

引用元: 株式会社CureAppプレスリリースより

医師に加え、近年の人々の暮らしの中で最も身近な存在になっているスマートフォンのアプリが高血圧の治療をサポートしてくれるとのことで、セルフメディケーションにおいて大きな転換期を迎えていると感じている。

今回、研究結果が公表された高血圧治療補助アプリは22年9月に保険適用され、処方が開始されたものである。
医師の診断を受けた後、患者はこのアプリを通じて配信される個別化された生活習慣修正プログラムに取り組むことになる。すなわち、医師の指導や血圧測定と合わせてこの高血圧治療補助アプリが高血圧治療において大変重要な位置を占めている生活習慣の修正をサポートするのである。

長年、私も薬剤師として高血圧症患者さんのサポートをしてきたが、このアプリのように長い時間をかけて治療をサポートすることは出来なかった。

さらに、多くの患者さんを追跡した結果が公表され、社会的な認知度が高まることを期待する。
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