緊急避妊薬の試験販売、全国145薬局で開始
OTC化に向け、求められる「課題やニーズの洗い出し」
様々な問題を抱えながらのスタートとなったが、何はともあれ2023年11月28日から緊急避妊薬を医師の処方箋なしで薬局で販売する試験的な取り組みが始まった。
ゴールは決まっている。問題はそのゴールに到達するまでの時間だ。今回やっとそのゴールに向かう口火が切られた訳だが、日本においては宗教上の理由とか、社会通念上の問題がネックだったのではなく、販売規制だけではなく、薬局側の準備が出来ていなかったことも大きな要因だったと思う。
コロナ時において薬剤師によるワクチン接種という課題を突きつけられた時もそうだったが、今回も同様で、薬局はもっと未来志向で準備をしておかないと、来るべき未来の本来在るべき薬局の姿に到達出来ないのだ。
今回の事業は来年3月末で終了する予定となっているが、予算が確保できれば2024年以降も試験販売を継続することになっているので、次年度は今回の145薬局の10倍以上の薬局の参加を目指し、ゴールに向けたジャイアントステップになることを期待したい。当然それに向けた準備を今から始めておくことは言うまでもない。
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