こちらはドラビズon-lineの記事です。
https://www.dgs-on-line.com/articles/2373
【財政審】「建議」とりまとめ/集中率で調剤基本料1の範囲見直し提言
DXとは関係ないですが、やはり気になる調剤報酬改定の話題です。
11月1日に行われた財政制度等審議会(社会保障)につづき、11月20日に「令和6年度予算の編成等に関する建議」が公表されました。
まず前提として、同じ財務省からの情報であり、今回の「建議」は11月1日などに行われた財政制度等審議会で取りまとめた内容を、「財務省の次期改定への要望」として取りまとめたものになります。
2度のインパクトある報道のように感じますが、同じ内容を言っていると考えて頂いて構いません。
現在、次回改定に向けた予算編成(改定率)のすり合わせが行われています。
基本料引下げ(範囲見直し)が入るかどうかは、その改定率がプラスかマイナスか見ないことには判断は出来ません。
直近のマイナス改定は2006年度診療報酬改定まで遡ります。
医療費ベース ▲1.36%
医 科 ▲1.5%
歯 科 ▲1.5%
調 剤 ▲0.6% (比率は1:1:0.4)
当時の調剤医療費は1.3兆円と現在の約65%で、0.6%は78億円となります。
令和4年度改定で「調剤基本料3ハ」の新設による影響は
【令和4年度社会医療診療行為別統計 6月審査分より】
調剤基本料3ハ 算定回数 約980万回 31.4億円 (約9,000店舗)
基本料3ハは本来「基本料1」に該当していた店舗ですので、基本料1だった場合を試算すると
420円×980万回となり、約41.2億円となります。
医療費は6月単月分で約10億円抑制、単純計算ですが年間120億円削減できたことになります。
120億円は調剤医療費2兆円に対し、▲0.6%に該当します。
今回財務省の指摘は、基本料2の範囲拡大により「▲400億円」の医療費を抑制すると言っています。
改定率でいうと、▲2%の引下げです。
皆さんはどう考えますか?
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