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薬局DXニュース解説

2023.11.06

OTC類似薬の薬価見直し検討を 今後OTC薬の価格は下がるのか

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健康保険組合連合会の松本真人理事は、長期収載品の自己負担の見直しに関して、レセプト分析の結果からOTC類似薬のみが処方されている実態が少なからずあると指摘。「OTC類似薬の給付範囲の見直しを図っていかないといけない」と述べている。

健保連・松本理事 長期収載品の自己負担「OTC類似薬で見直しを」 OTCのみで対応処方額919億円と試算
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75499

ミクスOnlineの記事です。

この記事の要約は
「OTC医薬品の価格が処方薬の3倍程度であれば、OTC医薬品の使用率が増え、医療費削減になる」
というものです。

正直な話、この話は「完全に正論であり確実に医療費の削減を狙える施策である」と考えると同時に「実現は相当難しい」とも考えています。

例えば代表例で「ロキソニン」について
処方薬の薬価は11円/錠
OTC薬の販売価格は713円/12錠=59円/錠
これだけで、5倍以上の金額がついている上、医療費で支払いができれば3割負担で済む。

そうなると、その他診察料を含めてもOTC薬を買うよりも病院に行き、ロキソニンをもらった方が安く済むと考える方は多くおります。

ただし、OTC薬の価格を決めるのは企業側であるため、極端に値下げはできません。
かと言って、薬価の見直しをするとなると大幅な価格の引き上げを行うこととなり、OTC薬への切り替えがうまくいかなかった場合、逆に医療費は高騰してしまうでしょう。

「如何にうまくOTC薬への誘導ができるか」
ここが鍵となる記事であると考えています。
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