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薬局DXニュース解説

2023.09.21

「医療用漢方の販売も零売規制の対象に」零売はオンライン服薬指導とどう共存していくか

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9月4日開催の第8回医薬品の販売制度に関する検討会では、医療用医薬品の販売(零売)に関して、医療用漢方の販売も零売規制の対象となるとの見解が出された。

厚労省「医療用漢方の販売も零売規制の対象」
厚労省「医療用漢方の販売も零売規制の対象」
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/202309/581048.html

日経DIonlineの記事です。

近年、「処方箋なしでの医療用医薬品の薬局での販売」を、薬局営業の主たる目的として掲げるいわゆる「零売薬局」が現れ、チェーン展開を行うなど販売規模が拡大してきています。

薬剤師の業務は本来、処方箋に基づく調剤やOTC医薬品の販売であり、零売は薬局運営のあり方として適切とはいえないとの指摘もある現状で漢方薬にも規制対象の対象にするか検討がされています。

零売は利用者には便利な反面、OTCを扱う製薬会社にとってはあまり良い手法とは言えません。
というのも、製薬会社は「ロキソニン」や「ガスター10」など、もともと医療用である薬を多額の開発費と宣伝費を使用して販売しています。
そこに、宣伝を行わずに販売ができる零売については、やはり良い印象は持っていないでしょう。

厚労省は年内にとりまとめる予定とのことですが、今後零売については厳しい見方がされると予想されます。

零売の利用者の目的は病院やクリニックに行く時間を無くしたいというのが大多数です。一方、外出しなくてもよい便利なオンライン診療やオンライン服薬指導のサービスも充実して競合してくるため、零売薬局の利用者も減少する傾向になるのではないでしょうか。
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