令和5年第8回経済財政諮問会議の資料です。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/0607/shiryo_01.pdf
経済財政運営と改革の基本方針 2023(仮称) 原案
2023年度の日本の戦略骨子となる「骨太の方針」の案が発表されました。
議論を経て、6月下旬に閣議決定、発表となりますが、大筋は変わらないと思います。
調剤報酬改定という目先のイベントは非常に大事ですが、今後の進むべき方向性を理解し、やるべきことに落とし込んでいくことは非常に重要と言えます。
国が柱に掲げるのは3つのトランスフォーメーションです。
・GX (グリーン・トランスフォーメーション)
・DX (デジタル・トランスフォーメーション)
・HX (ヘルスケア・トランスフォーメーション)
DXは行政手続き等はもちろん、医療DXも並行して進められていきます。国家戦略として取り組む「全国医療情報プラットフォーム」の構築への理解が必要となります。
HX(ヘルスケア・トランスフォーメーション)という表記は出ていませんが、「新しい医療技術の開発や創薬のための医療情報の二次利用」(P35)がHXに該当します。
HXという用語は12月1日に開催された第15回経済財政諮問会議で出てきた用語です。
社会保障分野だけではなく、全体的に眺めることで国の目指していく方向性と今後の施策を垣間見ることができます。
せっかくなので、一つポイントをピックアップ(p36)
次期診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の同時改定においては、物価高騰・賃金上昇、経営の状況、支え手が減少する中での人材確保の必要性、患者・利用者負担・保険料負担の抑制の必要性を踏まえ、必要な対応を行う。
どんな対応が行われるのか、今後の議論に注目です。
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