こちらはミクスOnlineの記事です。
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=74774
規制改革会議 在宅患者の急変対応で「看護師が処方箋発行、投薬」が浮上 答申見据えて調整へ
薬剤師にとって気になるトピックスだと思います。在宅患者における看護師の処方権のほかに、訪問看護事業所への薬剤配置も一緒に議論されています。
色々と賛否あるところですが、利権を考えるのか最善な処置を考えるのかが大きなポイントになるのではないでしょうか。
実際に議論の場では緊急時は「OTCで対応で対応が出来る」という薬剤師会委員の発言に対し、「患者置き去りの発言」と厳しい指摘が出ました。
夜間等の開局時間外において、緊急の処方箋への対応を通常業務の通りに行うことは24時間365日対応をしていない限りムリです。薬剤師はコールを受けたのちに、調剤を行いに薬局に訪問し、その後、患者宅へ向かうことになります。
では訪問看護ステーションに配置をすれば、この問題がクリアになるのかというと、必ずしも24時間365日常駐しているわけではないので難しいとは考えられます。
在宅医療への取組が普及してきたとは言えまだまだ課題が多くある緊急時対応に対して関係職種がどう問題意識を持ち、課題解決に向けて行動を起こすことが重要だと感じます。
今回はセンセーショナルな記事ですが、背景には夜間休日時に「対応をしていない薬局がある」、「対応してもらえなかったケースがある」このようなデータを基に議論がされています。
地域支援体制加算に求められる24時間対応できる体制の真偽等含め問題意識を持つことが大事だと思います。
薬剤師の職能は医薬品の運送屋ではありません。このような議論の中で、薬剤師に何が求められるのか。
より一層、質の高い医療提供をするために大きな問題提起だと思います。
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