規制改革会議 在宅患者の急変対応で「看護師が処方箋発行、投薬」が浮上 答申見据えて調整へ
規制改革会議で提案されている主な内容は以下の通りである。
●医師と連絡がつかない場合に、包括的指示に基づいて看護師が処方箋発行
・夜間・休日など、在宅患者の急変時に処方医、薬剤師が対応できないケースがあるとして、意見書が出されている。意見書にあるようなケースにおいて、一定の条件下で、看護師が処方箋を発行し、投薬(輸液も含む)を行うことができることが提案されている。
●「24時間対応薬局」ない場合には、訪問看護ステーション内に医薬品配置
・地域をカバーする24 時間対応する薬局がない場合、訪問看護事業所内に薬剤を配備し、看護師は備蓄から薬剤を使用することができるといった提案もなされている。
この記事に関する規制改革案に対しては賛否両論あるのは当然であると考える。
日本薬剤師会側は「断固反対」の意思を表明している。しかし、患者中心の医療を考えた場合に、単に反対を表明するだけで良いのだろうか。
誤解を恐れずに発言させて頂くと、規制改革推進会議の中で医師の佐々木淳専門委員(悠翔会理事長・診療部長)が述べている在宅医療でのシチュエーションを如何にして解決するということが極めて重要である。
このような課題を安全性と国民の利便性を担保しながら、どのように限られた医療資源を効率的に使って解決するのか?という議論を活発に行って頂きたい。
その上で、薬剤師の職能拡大(注射や輸液の投薬)などについても議論を深め、教育への落とし込みを含め、未来志向型の議論をお願いしたい。
多死時代をどのように乗り切るのか?を考える上でも重要な規制改革の議論なので、今後の行方を注視したい。
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