「特区での調剤外部委託、大阪府知事は前向き」
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/202304/579454.html
日経DI online さんの記事からです。
業界界隈を賑わせている外部委託問題。いよいよ動きそうですね。
昨春、厚労省のWGに参考人として出席する機会を得て
色んな意見を目の当たりにしたうえで、
自分の一国民的な視点で率直に申し上げると、本タイトルみたいになるのです。
「賛成」とか「反対」ではなく、「どうデザインするべきか」だと思います。
時代背景として薬剤師バリューを今以上に発揮してもらうためには、
対人業務の時間を今以上にとる施策を打つのは当り前。
そのために外部委託が貢献し得るなら、賛成・反対論ではないはずです。
どう制度設計すれば従前と同等以上に安全性が担保され、
現場の薬剤師さんの機械的作業を減じることが出来るのか。
むしろ、薬剤師サイドが抑圧されてしまっている自身の本来バリューをリリースして貢献度の最大化を図るチャンスだと思います。
そうした姿が見えれば、国民レベルの応援を得ることも可能でしょう。
昨夏の取りまとめ内にも個人的には反対意見の箇所はいくつも存在します。
規制改革推進会議で経団連が示した機器に関する数値的な過ちも看過できません。
ここは一番の当事者である薬剤師サイドが先頭切ってデザインして欲しい。
決して未来も今までのままで良いとは誰も思っていないはずですから。
この機会の窓を活かすも殺すも薬剤師サイドに掛かっているのではないでしょうか。
comments
「調剤の外部委託」は、世論的にはしてほしいとの声がニュースピックスのコメントなどからは、大きいように感じました。
民衆の発信力の代表は、政治家。
吉村知事を味方につけながらの特区申請は予想よりも早く動き出しそうですね。
薬局は数年後に、調剤の外部委託を想定して動いておく必要があるように感じています。
外部委託の先に、求められる薬剤師像は、患者さんを呼べる薬剤師になるのだろうか。。