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薬局DXニュース解説

2023.05.15

【LINEドクター】ファーストアクセスとしての地域薬局の役割とどう区別したらいいのだろう?

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オンライン診療システムである【LINEドクター】を提供しているLINEヘルスケアは、2023年3月の月間診療件数が過去最多であり、前年同月の約3倍であったと発表している。
さらに、この期間に【LINEドクター】でのオンライン診療を行った患者が希望した医薬品の内訳をみてみると、その約8割は花粉症治療薬だったいう。
この記事で着目すべきは、【LINEドクター】でのオンライン診療が増え、患者が希望している医薬品のその約8割が花粉症治療薬で、次いで希望が多かった薬は、かぜ、鼻炎、皮膚科疾患の治療薬であると伝えている点にあると考える。

花粉症オンライン診療の需要が増大か LINEドクター、3月の診療件数が前年の約3倍に
記事から患者が希望した医薬品の詳細な内訳をみてみると、79%は花粉症治療薬が占めている。これは今年の花粉飛散量が例年と比べて多かった影響もあり、花粉症のオンライン診療の需要が高まり、オンライン診療件数の増加につながった可能性が考えられる。次いで皮膚科の薬が6%、風邪・鼻炎の薬がそれぞれ3%であった。
この記事にある患者が希望する医薬品の内訳をみてみると、薬局で販売しているOTC医薬品と重なっていることがよくわかる。
では、一般消費者は【LINEドクター】のようなオンライン診療とファーストアクセスとしての地域薬局のどちらを選べば良いのか?という疑問が出てくる。
双方のメリット・デメリットを消費者に明確に示していく必要があると考えている。

また、OTC医薬品は特定販売(インターネット販売)もあり、【LINEドクター】のようなオンライン診療との違いが分かりにくくなっているのではないだろうか。

選択肢の増えることは良いことかもしれないが、その選択肢のメリット・デメリットが分からずに、消費者が振り回されることがないよう、各職能団体が啓蒙を行う必要があると考える。
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