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薬局DXニュース解説

2023.03.13

FreeStyleリブレ 一部に糖質濃度の測定結果が実際より高く出る不具合で自主回収

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アボットジャパンは、グルコースモニタシステム「FreeStyleリブレ」のセンサーにおいて海外製造元での調査により、一部の製品において誤った高いグルコース値を示す可能性があることを確認したと発表。

アボットジャパンは「FreeStyleリブレ」の一部に糖質濃度の測定結果が実際より高く出る不具合が確認されたためクラスⅠ自主回収すると発表した。機器の利用者が低血糖に陥った事例が国内でも1件確認されているという。
あたり前のことだが、誤って高く表示されたグルコース値で、インスリンの量を調整すると、予期しない低血糖を起こす危険があるので注意が必要。

回収対象ロットであるかについては、アボット社のFreeStyleのサイトにアクセスし、FreeStyleリブレのシリアル番号:0M(ゼロ・エム)から始まる11桁の番号を入力することで確認できる。

危惧される具体的な健康被害

本品は、主にインスリン注射を使用している糖尿病患者が本品から得られたグルコース値を用いて、必要に応じて血糖自己測定器を併用しながら、糖尿病の日常の自己管理に用いています。医師の指示に従って、本品の測定結果により患者がインスリン製剤の投与量を変更されている場合があります。
対象シリアルのセンサーは、誤った高グルコース値を表示する可能性があり、その結果として過剰な投薬(通常はインスリン)または糖質の摂取不足につながる可能性があります。
数値が正しく表示されない場合、使用者が誤ったグルコース値に基づいて必要量以上のインスリンの投与をしてしまったり、実際には必要な糖質の摂取不足につながったりして、潜在的に重症低血糖などの重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。
日本国内では、回収対象品のシリアル番号が確認された製品を使用していた患者で、低血糖で病院を受診したケースが1例報告されています。
今のところ、回収対象品を使用した死亡例や障害の報告はされていません。
グルコースモニタシステム FreeStyleリブレセンサー 一部製品自主回収のお知らせ

日本糖尿病学会と日本糖尿病協会も「緊急注意喚起」を発出

一部製品を使用して、誤って高く表示されたグルコース値に基づきインスリンの量を調整した結果、予期しない低血糖を生じるおそれがあります。当該センサーについてはアボットジャパン合同会社のwebページで確認することもできますが、FreeStyleリブレ使用中の方で、当該センサーを使っているのかどうか疑問に思われた場合には、同社のコールセンターでご確認ください。
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