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薬局DXニュース解説

2023.03.02

果たして薬剤師は動くか!? 経鼻インフルエンザワクチン承認!

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国内初の経鼻投与型のインフルエンザ予防ワクチンとして承認された。

鼻スプレー型のインフルワクチンを了承 厚労省専門部会
英アストラゼネカ社の開発でわが国では第一三共が2016年から承認申請を行っていた「フルミスト点鼻液」が、2月27日に国内初の経鼻投与型のインフルエンザ予防ワクチンとして承認された。

この「フルミスト点鼻液」は各鼻腔内に0.1mLずつを1回鼻腔内に噴霧すればよく、鼻粘膜に弱毒化したウイルスを噴霧して免疫を作るため高い発症予防効果も期待できるとされている。今回対象年齢は2歳以上19歳未満である。

重篤な副作用は報告されていないようだが、生ワクチンなので軽い感染状態になることで免疫を作るため風邪のような鼻水などの副反応が出ることがあるようだ。また今までも一部の小児科等では個人輸入などで使用されていたが、未承認薬のため健康被害救済制度が利用できなかったが、今回の承認により利用できるようになる。

さて、もう2年ほど前になったが、当時の河野太郎規制改革相がワクチン接種の担い手として「薬剤師も検討」とTVで報道されたとき、私たちは不意を突かれて驚き、まだ準備不足を嘆き、医師法の壁に対し違法性阻却という言葉まで飛び出してきた中で、筋注の壁の向こう側にあった問題、そもそも薬局でワクチン接種は可能なのか、薬局でのワクチン接種はどうなのかについての議論の深堀は十分されていないまま現在に至っていた。

筋注とは異なり「鼻腔粘膜への薬剤噴霧を介助すること」は医行為ではない。

であれば、今回は抗原検査のように薬局でも実施可能ではないか!という議論が薬剤師主導で沸き起こることを心より期待したい!

そのために準備しなくてはならない事がたくさんあるが、インフラ数の面からも、トレーサビリティ確保の面からも薬局は十分活用できるはずだ。もしも実現できたとしたら、薬局機能拡大の重大なターニングポイントだ!

※医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知)
https://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000g3ig-att/2r9852000000iiut.pdf
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