日本薬剤師会は12月3日に定例会見を開き、中医協委員である森副会長は調剤基本料1の議論に対して、「基本料1の議論、手を付けることは考えていないと言及したようです。
ドラビズon-lineの記事です。
https://www.dgs-on-line.com/articles/3118
個人的には報酬改定は「予算(財源)」があり、改定率によって幅が決められています。薬局機能どうこうという話はおいて起き、「数字」だけで考えていくと、財務省が指摘するようなシンプルな「基本料1の見直し」は28年または30年度改定(こっちが有力)と予想しています。
では、「基本料1が安泰か」というと11月28日に行われた「調剤その2」の議論です。
「処方箋受付回数600回超で調剤基本料1を算定している薬局は、集中率が高い薬局ほど備蓄品目数が少ないにもかかわらず、他の加算より高い点数の後発医薬品調剤体制加算3を算定していた。」
このように指摘されています。
財務省は「調剤基本料1の見直し」「後発医薬品調剤体制加算の廃止」を求めており、厚労省は「小規模の基本料1は手を付けたくない」「後発医薬品調剤体制加算は維持したい」という方針を示しています。
それが絶妙に交わったのが「備蓄品目数が少ない薬局における後発医薬品調剤体制加算の算定」です。
地域支援体制加算を算定する薬局では施設基準に1200品目以上の備蓄が要件となっているため、今回の指摘は「地域支援体制加算を算定していない薬局」が対象となります。
「後発医薬品調剤体制加算3の届出」とピンポイントに指摘していますが、後発医薬品調剤体制加算は50,000件の薬局に算定されており、一番届け出数が多いのが加算3です。
基本料1には手を付けないけども・・・・・さぁどうなるのでしょうか。
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