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薬局DXニュース解説

2024.09.27

MetaのARメガネ「Orion」、医療分野での革新的活用に期待!

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MetaがAR(拡張現実)眼鏡の新製品「Orion」を発表し、医療分野での活用可能性に注目が集まっています。Orionは、最先端の技術を結集し、医療現場に革新をもたらす可能性を秘めています。

Orionの主な特徴
・目と手、および位置のトラッキング機能
・7つのカメラとセンサを搭載
・目の筋肉の動きによる電気信号での操作
・シリコンカーバイド製レンズとuLEDを採用した超小型プロジェクター投影
・70度の視野角
・100g以下の軽量設計(Apple Vision Proの約5分の1)
・Meta AI搭載

Orion, Explained

「我々はARグラスを開発します。」
この言葉を5年前にお伝えしたとき、指先で触れるデジタルな情報世界と、実際の物理的世界のどちらかを選択しなくてはならないということのない未来を構想していました。
そして、あれから5年経った今、再び未来を切り開く言葉をお伝えします。

医療分野での潜在的活用

1.手術支援: 高精度な手と目のトラッキング機能により、外科医は手術中にリアルタイムで患者の画像データを確認しながら、より正確な処置を行うことができるようになるでしょう。
2.遠隔医療: Meta AIと組み合わせることで、遠隔地の専門医が現地の医療スタッフに適切な指示を与えることが可能になり、医療アクセスの改善が期待されます。
3.医学教育: 複雑な解剖学的構造を3D表示することで、医学生や研修医の学習効率が向上する可能性があります。
4.患者ケア: 軽量設計により、長時間の装着が可能となり、看護師や介護士が患者情報をハンズフリーで確認しながらケアを提供できるようになるかもしれません。
5.リハビリテーション: AR環境を利用した新しいリハビリテーションプログラムの開発が可能となり、患者の回復をサポートするようになるでしょう。
6.調剤業務の効率化: ARグラスを通じて薬剤情報をリアルタイムで確認し、正確な調剤を支援できるようになります。
7.薬物相互作用チェック: AIと連携し、処方薬の相互作用をリアルタイムで確認できるようになるかもしれません。

元Facebook/Meta VR副社長のレビュー

元Facebook/Meta VR副社長のHugo Barra氏が、最近発表されたMetaのOrion ARグラスを試用した際の感想を共有しています。Barra氏は、この体験を「Teslaの自動運転を初めて体験したときのような、未来への美しい一瞥だ」と表現しています。

Barra氏によれば、透過型ARグラスの体験は、最高級のVRヘッドセットとカメラパススルーを比較にならないほど上回っているとのことです。特筆すべきは、周囲の人々との関わりを維持できる点で、他者が使用者の目を見ることができるため、将来的にはほぼどこでも着用可能になると予想しています。

技術面では、98gという軽量性と70度の視野角を両立させた点を高く評価しています。また、視線追跡とOrionのニューラルインターフェイスリストバンドを組み合わせたハンズフリー制御については、「魔法のような」体験だと述べ、ライバルのApple Vision ProのUXを大きく上回るとしています。

ディスプレイの解像度については、現時点で十分だとしながらも、次世代ではApple Vision Proと同等になることへの期待を示しています。ソフトウェア面ではまだ発展途上としながらも、実世界のオブジェクトの追跡や3Dアバターに関して有望なアイデアが見られると評価しています。

Barra氏は最後に、Metaが多くの開発者にOrionプロトタイプを提供し、この新しいコンピューティング形態の可能性を探ることへの期待を表明しています。これは、Apple Vision Proの開発過程で見られなかった取り組みだと指摘し、開発者コミュニティの参加の重要性を強調しています。
医療分野でのOrionの活用は、精密な手術から患者ケア、医学教育、薬局業務まで幅広い領域で革新をもたらす可能性があります。特に薬局や薬剤師の業務において、Orionは調剤の精度向上や患者とのコミュニケーション改善に大きく貢献する可能性があります。今後の開発と実用化に向けた取り組みが注目されます。
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