ウエルシア薬局/長野・埼玉・千葉で移動販売車「うえたん号」始動
https://www.ryutsuu.biz/strategy/q031141.html
流通ニュースさんの記事からです。
昭和世代には懐かしい感もある〝物売り〟。風流なラッパ?を流しながら近づいてくる豆腐屋さん、独特の言い回しで子供心に少し怖かった竿竹屋さん、屋台のラーメン屋さんやおでん屋さんも軽トラでいつの間にか定位置にいたり、「毎度おなじみちり紙交換でございます」なんていうのもありました。でも、子供にとってはやはり紙芝居が一番だったかも知れません。
ことほど左様に昭和レトロと、そこかしこに忽然とあらわれる〝物売り〟は親和性が高いのです。ところがいま、平成を飛び越え令和の世になって、今さらながらの〝移動販売車〟が話題になっているわけです。
その運営主体は時代の最先端を歩む大手ドラッグストアチェーン。車両の名前を〝うえたん号〟と呼び、既に全国で17台を数え、生活雑貨や一般医薬品まで販売するそうです。
一旦、世間からほぼ消え去ったかのような〝物売り〟が戻ってきたとも言えそう。これはまさにヘーゲルがいう〝アウフヘーベン〟。古きものが消え去ったのち、新たな要素を加えて現代に戻ってくる〝止揚〟というヤツ。
この〝何が新しいか?〟それこそ、DXの実装ではないでしょうか。
〝移動販売車〟の外観は、昭和世代にとっておそらく〝物売り〟と似通ったもの。それでも現代のDXが実現するオンライン健康相談や会計システムは、目に見えなくても利用者にとって新たな利便性であり、付加価値だろうことは想像に難くありません。
そして、令和の住人でもある私たちは、この続編をイメージしないわけにはいきません。こちらの運営主体は別形態の特殊車両のスポンサーでもあるのです。そうです、能登半島地震でも大活躍した〝モバイルファーマシー®〟。
少子高齢社会が進んだ未来に、ご自身で遠くに出歩けない患者が増える社会をイメージしたとき、ただアマゾンで薬を配達して済ませるだけとは異なる、人との〝ふれあい〟の効用を提供するインフラの活用としてノウハウを貯めているのだとしたら?
実に先進的な取り組みと言えそうです。
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