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薬局DXニュース解説

2024.03.12

HPVワクチン接種率東京都で大幅増加 キャッチアップ接種も5万人超え 問題克服し積極的な情報発信が功を奏す

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東京都のHPVワクチン接種率が、近年著しく回復している。HPVワクチンは子宮頸がんだけでなく、尖圭コンジローマ、中咽頭がん、肛門がん等の予防にも効果が期待できる。

石沢内科胃腸科 箕浦恵副院長
「(定期検診を受けなければ)不正出血や変な色のおりもののようなものがでてきて初めてわかるが、その時期にはステージが進んでいることが多くて子宮摘出や、転移がしていると治療が追いつかず亡くなるケースもある」
東京都のHPVワクチン接種率が、近年著しく回復していることが明らかになった。2022年度の小学6年生女子の接種率は74.3%と、2013年度の4.9%から大幅に増加。これは、積極的勧奨が差し控えられていた時期の影響を受け、全国的に接種率が低迷していた状況から大きく改善していることを示している。
この回復の背景には、キャッチアップ接種の積極的が積極的に推進されており、2022年度は5万人以上の女性が接種を受けている。これは、過去の誤情報による不安を乗り越え、多くの女性が子宮頸がん予防への意識を高めている証と言えるだろう。

防げるのは子宮頸がんだけではない、男性も接種可能に!

HPVワクチンは、子宮頸がんだけでなく、尖圭コンジローマ、中咽頭がん、肛門がん等の予防にも効果が期待できる。2021年には、4価HPVワクチンが肛門がんの適応追加と男性への接種対象拡大も承認された。今回の接種率の回復は、今後は唯一ワクチンで防げる「がん」として国民の健康を守る大きな一歩となるだろう。

今後は、更なる情報提供と積極的な啓発活動を通じて、より多くの人がHPVワクチン接種への理解を深め、適切なタイミングで接種を受けられる環境を整備していくことが重要となる。
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