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薬局DXニュース解説

2024.01.09

2023年の薬局・ドラッグストア企業のDX事情を振り返る

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2023年は薬局、ドラッグストア企業でもDX関連トピックスが目立ちました。

2023年、薬局・ドラッグストア業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)は大きく進展しました。売上高増加を見せる企業の共通点は「デジタル化」の推進。日本調剤やアインHDなどは自社アプリを活用し、顧客体験の向上や業績の拡大に成功しました。

また、ツルハHDは調剤売上高を2025年に1,400億円へ伸ばす計画を立て、その一環としてDX戦略を進行。次世代基盤構築やデジタルマーケティングの深耕、調剤オンラインへの迅速な対応を進めています。
さらに、スギ薬局グループとさくら薬局グループの業務提携も注目され、2社とも調剤アプリをリリースし、デジタル分野での取り組みが進んでいます。

一方で、アメリカのBetter Therapeutics社が2型糖尿病治療アプリ「AspyreRx™」の認可をFDAから取得するなど、デジタル治療(DTx)の進展が世界的に見られました。

国内でも、ナカジマ薬局が「オンライン調剤センター」を開設し、新規利用者が増加するなど、オンライン化が進んでいます。また、スマートフォン決済サービスの普及や、政府の医療DX推進政策なども業界のデジタル化を後押ししています。特に、厚生労働省が推進する「マイナ保険証」の導入や全国医療情報プラットフォームの創設は、医療情報の一元管理と共有化を実現し、医療の質と効率の向上に寄与しています。

これらの動きを見ると、2023年の薬局・ドラッグストア業界におけるDXは、顧客体験の向上と業績拡大を目指したものであり、その成功の鍵は「デジタル化」の推進にあったと言えます。今後もこの流れは続き、さらなる成長が期待されています。

私自身、この一年間、薬局・ドラッグストア業界のDXの動向を追い続けてきました。その中で、デジタル化が業界全体に広がり、企業それぞれが独自の取り組みを展開し、新たなビジネスモデルやサービスが生まれてきたことに驚きました。これからも、デジタル技術を活用した新たな価値創造や、より良い医療サービスの提供に向けた取り組みを広められるように、最新の情報を発信し続けていきたいと思います。

廣瀬恭平 2023年記事 アクセス累計ベスト3

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