オンライン診療 不適切な医療機関の実態調査へ 厚労省
厚生労働省は、オンライン診療の手順や注意点を示した医療機関向けの指針を策定している。
しかしながら、消費者からはメールやチャットだけで診療や薬の処方を行っているなどの、指針では認めていない方法で診療を行っているという情報が寄せられているとのことで、厚生労働省が実態調査を行うと伝えている。
実態調査の目的として、ガイドラインの遵守について調査するとのことだ。
現在、厚生労働省は調査対象やスケジュールを検討している段階とのことで、どのような調査項目が入るのかに注目したい。
オンライン診療はスタートしたばかりで、指針やガイドラインも頻繁に改訂されている。
当然、医師側も指針やガイドラインを100%理解しながらオンライン診療を行っているわけではないと考えられる。
しかし、意図的に指針・ガイドラインから逸脱した方法でオンライン診療を行うことには問題があり、今回の実態調査でどの程度あぶり出せるのかは、疑問が残る。
記事にもあるが、医師・国民の双方への啓発活動が、今後、適正にオンライン診療が運用されるポイントとなることは言うまでもない。
多死社会の医療を支えるうえでオンライン診療を外すことはできない。
国民にとって有益性の高い、オンライン診療の指針・ガイドラインの策定を期待する。
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