「心の健康状態」を可視化してチェック、iPhoneのヘルスケアに新カテゴリー
日経クロステックの記事より
iPhoneの「ヘルスケア」アプリに「心の健康状態」というカテゴリーが新設されて、iPhoneやApple Watchで計測したデータを用いて、心の健康をセルフチェックする機能が追加されたそうだ。
心の状態はセンサーなどでは計測できないため、ユーザー自身が入力する必要があるようだが、「現在の感情」及び「1日を通した感情」を毎日続けて記録すると良いとのことだ。
心の健康について、アプリが何か指摘するわけでははなく、あくまでも自分で自分の生活を振り返るにとどまるということだが、watch OS10で搭載された環境光センサーを用いて日光下の時間も計測され、心の健康状態へ影響があるというのは面白いし、適度に運動をした日や睡眠が十分取れた日は心の状態が良くなるといった傾向が可視化されることも良いだろう。
以前からApple Watchには、計測した複数の健康データを使って健康維持の指標を計算及び表示する機能があったが、これらは主にフィットネスを効果的に行うために用いられてきたので、それに心の状態を加えることで、心の健康状態が可視化されるようになるのは大変興味深いが、さて、利用者は心の健康状態に問題ありとなったらどうするのだろうか?いきなりメンタルクリニックへ受診という行動パターンになりにくとすると、どこが受け皿としての窓口の候補となり得るのか?
薬局の進化が期待される領域はスマホの進化により更に拡大していくように見えるが、果たして薬局にそれが見えているだろうか?
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