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薬局DXニュース解説

2023.11.13

LINEで繋がる自治体と薬剤師会 ~自治体との連携の一つの形 八戸薬剤師会

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八戸市(青森市)が開設した公式LINEアカウントのメニューに八戸薬剤師会が提供している「くすりの電話」サービスが組み込まれている。夜間・休日の体調変化に心配がある人向けの対応窓口機能で、薬局へのファーストアクセスとしての役割もある。

【八戸薬剤師会】市の公式LINEから夜間の薬相談/「夜間受診」から市民をトリアージし医療現場の負担軽減にも
ドラビズ on-lineの記事より

これから地方自治体と地域薬剤師会との連携は重要なテーマとなっていくと考えられるが、この記事は、八戸市が統合スマホアプリを公式LINEアカウントとしてリニューアルする際、LINEメニューの中の「休日夜間の診療」というコンテンツの中に「症状や薬のことを薬剤師に相談したい」というリンクが作られ、そこから八戸薬剤師会ホームページの「くすりの電話」事業へ移動できるようになったというものだ。

そもそも八戸薬剤師会は市からの委託を受けて平成8年から「くすりの電話」事業を夜9時から12時までの時間帯に、地域の薬局が輪番で地域住民の相談に365日対応していて、現在51薬局が「くすりの電話」事業に協力している。休日夜間輪番に関しては平成16年から19時から23時まで地域のどこかの薬局が開いている体制をとっており、処方箋調剤や相談に応じている。現在24薬局が協力しているということだ。

また会営薬局は365日、夜11時まで無休で会員のシフト協力によって対応していて無菌調剤室も地域の薬局が利用できるという体制を構築している。

このような体制に持ってくるまでには大変な苦労があったと思うが、ここまで地域の薬局がチームを組んで市民へ貢献している実態があると、自治体としてもヘルスケアに関わる行政サービスを、薬剤師会を窓口として地域薬局に担ってもらおうと考えたくもなるだろう。実際新型コロナで地域の公衆衛生の重要性が再認識された訳だが、改めて薬局がその担い手になる社会インフラとして、そしてマネタイズを伴った行政サービスの実行役として見直されることになるのではないか。ぜひ全国の地域薬剤師会も大いに参考にして欲しいと思う。

これから薬局での対応が注目されている緊急避妊薬についても、既に地域の婦人科とも連携がとれた受け入れ体制が構築されているで、LINE公式アカウントにリンクされる予定だそうだ。

※八戸薬剤師会は当該地域での会員薬局は149薬局で、地域の保険薬局の組織率は100%である。

※<参考>八戸市統合スマホアプリ
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