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薬局DXニュース解説

2023.10.12

【現地取材】 第17回日本薬局学会学術総会@名古屋 機器展示会レポート③調剤機器編

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2023年10月8・9日に名古屋で開催された第17回日本薬局学会学術総会での機器展示会をレポート。ここで主要各社の調剤機器を紹介する。

自動調剤ロボットの登場など、進化の著しい調剤業務支援機器。出展企業の最新事情を聞いた。

■調剤機器編

株式会社タカゾノ

自動調剤台「D-Shelf」
発売1年経過し、導入先からも評価の高い「D-Shelf」の実物をメインに展示。処方入力データの指示のもと、自動で薬剤の収納ケースが取り出し口まで自動的に搬送され、ピッキング業務の効率化と過誤防止に貢献する。日本BDやユヤマの調剤ロボットのようにPTPシートの払出しまでは行なわないが、その点は設計への考え方が違うのと、システムとして使用しない時は普通に調剤棚として手動で使えるメリットもあり、コストパフォーマンスも高い。

株式会トーショー

全自動錠剤分包器「Xana-UF」
定評のある同社分包器の特にイチオシ機能なのが、ユニバーサルフィーダー。錠剤カセットが無い薬剤でも1つのフィーダーで様々な形状・サイズの錠剤(半錠でも可)、カプセル、に対応して分包できるユニット。多量の手撒き作業を楽にしてくれる独自の設計となっているという。

日本ベクトン・ディッキンソン株式会社

世界初の医薬品入庫とピッキングの自動化ソリューションである「BD Rowa Vmax」(カスタマイズモデル)「BD Rowa Smart」(既製モデル)を販売する同社ブースは「BD Rowa」の実物同サイズのモックをデザインしたもの。すでに日本国内では70台が採用され、さらに引き合いは増えているという。「導入費用は数年でコスト回収ができて、効率化と安全性の担保、薬剤師の対人業務に役立てるはず」とのこと。

株式会社ユヤマ

調剤支援機器の総合メーカーである同社が展示会での最新話題として紹介していたのが、円盤式分包器「SR ZERO」への「自動秤量機能」搭載。本製品に限らずあらゆる機器において薬剤師の業務負担の軽減と、対物から対人への業務シフトを支援する姿勢を表明していた。自動薬剤ピッキング装置 「DrugStation」のデモ実演も注目を集めていた。




対物業務から対人業務へのシフトを背景に、調剤を自動化・効率化するシステム機器への注目度は高い。
主要各社とも常に改良を重ねて進歩を続けているだけに、こうした製品の最新情報をチェックしていく必要があるだろう。

①クラウド電子薬歴編 ②薬剤鑑査・在庫管理編 もご覧ください。
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