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薬局DXニュース解説

2023.10.10

欠品状態の見える化が繋がると見える世界 ~監査システムに欠品管理機能追加 アサイクル

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アサイクル株式会社は、ピッキング監査システム「PICKING GO」について「欠品管理機能」を機能追加した。
調剤時に欠品が発生したとき、その詳細な情報(誰に・何を・いくつ不足したかや、当該患者に対してどのように対応するか)を登録し、薬局内で共有することができる。
従来、多くの薬局では欠品が発生すると手書きのメモなどで対応しているが、取り扱い品目の増加や、昨今の出荷調整により欠品発生頻度は急増しており、その対応にかかる負担も増大している現状がある。本機能により欠品対応業務の効率化や負担軽減を実現するとしている。

医薬品欠品「見える化」、薬局用システムに新機能 アサイクル
(日本経済新聞 2023年10月5日付)

ご存知の通り、医療用医薬品の欠品は、医療業界において深刻な問題となっています。
この記事自体は、個別の薬局内での手書きメモ管理をしている欠品のステータス管理をデジタル化するものですが、
発想を広げると、医療用医薬品不足対策に繋がります。

クラウドベースのシステムによって各薬局の在庫情報がリアルタイムで更新されるようになると、薬剤師やスタッフは欠品情報を即座に共有でき、患者に対して他の薬局での入手可能性をすぐに案内することができます。さらに、AI技術を活用することで、過去のデータから欠品リスクを予測し、事前に対策を講じることも可能になります。
同様の情報を医療機関が把握できれば、不足していない薬から代替薬を考慮した処方が可能になるでしょう。

このように、デジタル化と各薬局間、さらには医療機関との連携が進むことで、医薬品の欠品問題は大幅に改善される可能性があります。患者はより安心して医療を受けられるようになり、医療業界全体の効率と品質も向上するでしょう。
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