電子処方箋スタート＆アマゾン薬局上陸～2023年は薬局新時代へ

東洋経済ONLINEの記事です。

保険薬局業界は電子処方箋の開始、アマゾンの保険調剤業界への参入というニュースで2023年の幕を開けることになった。わが国はこれからクラウド・バイ・デフォルトを原則とした社会に変容することを宣言しているが、いよいよ薬局業界も大変革のスイッチが入ることになる。

その変化の起点となるであろう電子処方箋に関しては、処方箋発行側はもとより、受け入れ側の薬局の体制も未だ十分ではないこともありスロースタートになるだろうし、紙の処方箋の代わりに引換番号が入った処方内容（控え）という紙が渡されるので、最初の内は流れ的に患者も今までとそんなに変わらないと感じると思う。
しかし受け手の薬局がそのようなゆっくりした変化にのんびりしていると、間違いなく来年から加速度的に進んでいく業界の変化に乗り遅れてしまうことになる。そしてデジタル化された処方箋の意味に気付いた一定数の患者たちは、これから参入するアマゾンプラットフォームに自然にアクセスしていくことになるだろう。

今の薬局がこの流れに抗いながら地域に存続していくために、地域住民のための薬局の新しいサービスメニューをどれだけ多く提供できるか、今すぐ5年後の未来を見据えて新時代対応の具体的アクションを起こせるか否か、それが大きな分水嶺となる。