こちらは日経DIonlineの記事です。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/202309/581110.html
日薬、OTC医薬品販売で緊急自己点検を実施
日本薬剤師会は2022年度「医薬品販売制度実態把握調査」の結果を受けて、医薬品販売制度に関する緊急の自己点検の実施を会員に呼びかけたという記事です。
令和3年度「医薬品販売制度実態把握調査」はこちら:
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28008.html
令和4年度「医薬品販売制度実態把握調査」はこちら:
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34966.html
調査の結果では、第1類医薬品の販売時に消費者が理解したかどうかを確認した薬局の割合が56.4%と前年度調査の76.0%を大きく下回る結果となりました。
確認事項は「要指導医薬品」「第1類医薬品」では義務となっている項目です。
零売や一般用医薬品の販売に関しては、近年オーバードーズが問題視されています。
2023年2月から続いている「医薬品の販売制度に関する検討会」でも「濫用等のおそれのある医薬品について」と論点が出され議論されています。
ここから余談ではありますが、先月(8月)に薬局の新規開設許可申請で、都内某区の保健所に行ってきました。
【職員】
零売は行われますか?
【私 】
非常には対応できるように申請します。
とやり取りをした後、
【職員】
零売を行う薬局に対して、昨今の問題(オーバードーズ)がありますので、今後、
管轄内のすべての薬局を対象とした抜き打ち監査を行う予定ですので、適切な販売体制の構築をお願いします。
と、お話頂きました。
データを根掘り葉掘り見ていくと、つっこみどころが多々ありますが、医薬業界が「やっているだろう」という性善説で進んでいるような気がします。経営者はもちろん、個々の従業員がきちんとしたルールを理解し販売する体制整備に改めて取り組む必要があるのではないでしょうか。
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