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薬局DXニュース解説

2023.08.25

薬薬連携にQRコードは現場の知恵の賜物。本来は?

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東北大学医学部附属病院薬剤部は保険薬局との連携で、入院時の患者の服薬情報の共有にQRコードを活用している。

【東北大学病院薬剤部】QRコードで服薬情報‐入院時薬薬連携に運用
https://www.yakuji.co.jp/entry104758.html

薬事日報さんの記事からです。

「病院で行われている持参薬管理は、本来なら薬局で行われていて然るべきだと考えている」
そのようなお話を初めて聞いたのは2019年3月のとあるシンポジウムに登壇した際、ご一緒した厚労省の演者の先生からだったことを覚えている。

それが実際に「服薬情報等提供料3」としてカタチになったのは、3年後の令和4年(2022年)改定なので、耳にしてからほぼ3年を要したといえる。行政の動向をキャッチしようと思えば、こうした初耳ものに対する違和感を大切にする必要がありそうだ。

さて、本紹介記事の東北大学病院さんと近隣薬局におけるQRコードを媒介させた取組みは、まさに入院時の服薬情報である持参薬の管理を効率化したもの。加えて人手による入力から生じ得る入力ミスも解消する優れたアイデアだと思う。

基幹病院が当該地域のコアとなって、その仕組みを整備されたという文脈で、地域医療への貢献度は非常に大きいのではないか。

ひとつ気になるのは、日本の場合、大抵はこうした先進的な取り組みが地域の現場主導であることだ。各地に点在している地域医療連携ネットワークにしても、そう。国の立ち位置としては「支援」であって「主導」ではない。

従って、全国各地に類似しながらも異なる形態を有した「システム」であったり「ネットワーク」が混在することになってしまう。より迅速・スピーディーに全国統一で運用すべき共用システムを構築するには工数も多く、少々不利な点があるのは否めない。

本来ならば、国全体にかかるシステムの構築であるならば、文字通り「国」が主導して全体像を「デザイン」して、いち早く国全体で運用するメリットを享受できることを目指すべきなのではないかと考える。「市民」レベルではなく「国民」レベルの視点が必要だからだ。

QRコードを用いた素晴らしい持参薬管理のシステムのニュースを拝見しながら、近い将来、どのように統合が図れるのだろうか?とか、話題の外部委託はどんな風に立ち上がっていくのだろうか?現場の優れた取組みが無駄にならないよう願うばかり。そんな感想を抱いたニュースだった。
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