ゲオム、AIで認知症の行動・心理症状を予測するアプリ「GEOM.ai」を販売開始
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ゲオム、AIで認知症の行動・心理症状を予測するアプリ「GEOM.ai」を販売開始
https://iotnews.jp/medical-healthcare/230298/
認知症予測AIの研究開発を行うゲオム株式会社が、認知症の行動・心理症状(BPSD)をAIを用いて予測し、適切なケア方法を通知するアプリ「GEOM.ai」を2023年8月から販売開始することを発表しています。
この開発には、総務省の「医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業」に基づき、AMEDの「認知症対応型 AI ・IoTシステム研究推進事業」を利用して行われ、既存の認知症ケア補助人工知能システム「DeCaAI」システムが基盤となっているとのことです。
アプリの機能についてですが、このアプリでは被介護者のバイタルデータと環境データを分析し、BPSD※の発生を予測するとのことです。
※ BPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia):認知症患者にしばしば生じる、知覚認識または思考内容または気分または行動の生涯による症状」と定義されている。
主な流れは下記になります。
①バイタルデータと環境データ、介護記録からAIがBPSDの予兆を検知
②AIが予測したBPSDの種類と、それを予防するケア方法がタブレットに通知される
③BPSDが発症する前にAIから提案されたケア方法を実行
上記の方法を行った結果、従来は介護者1人で3人しか対応できなかった現場が、介護効率が向上し1人の介護者が4人以上の人々をケアできるようになったとのことです。
この結果から、このアプリを使用することで、認知症の混乱状態をより正確に理解し、BPSDの予防や介護負担の軽減が期待できるとのことです。
さらに、GEOM.aiはクラウドに接続されたAIとして開発され、将来的に他の介護ソフトやロボットと連携する予定とのことなので、今後の発展を楽しみにしたいと思います。
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