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薬局DXニュース解説

2023.06.21

地域密着のアナログ資産×デジタルは有望 ~公民館でオンライン診療

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政府の規制改革実施計画では、公民館などに医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設ができるよう、検討が進められている

都心部でも公民館でオンライン診療、年内に結論 新たな規制改革実施計画を閣議決定 
都心部でも公民館でオンライン診療、年内に結論 新たな規制改革実施計画を閣議決定 https://www.cbnews.jp/news/entry/20230616203544

CB news マネジメントさんの記事からです

耳タコなワードと思われる「超高齢社会」。
高齢者の比率が7%から順に7%刻みで、高齢化社会、高齢社会、超高齢社会と定義づけられていることから、現在の28%超えなど、超高齢社会のその先で実はもう呼びようがない。

それに対してどう手当てした社会を築くべきか?には二通りの方向性があるのではないか。

ひとつ、アクティブシニアを増やす!活躍してもらう!(江崎禎英氏流)
ふたつ、現状存在するアナログな資産を有効活用する!(本記事の提案)

私は両方とも組み合わせて積極的な策を国として打って欲しいと思っています。

今回の記事はふたつ目の方向性の話しですが、「公民館」といった日本特有の公共施設。これを使わない手はない。とくに高齢者の方はご自分が小さい頃、馴染みのある場所や、懐かしい空間だったりするのではないでしょうか。

一般的に高齢になるほど「馴染み」や「懐かしい」という感覚は大きくなるので、その空間を今後、社会資源として相対的に薄くなっていく「医療の場」に活用するのは、デジタルの使い道としても筋の良いアイデアだと感じます。

その際、高齢者個々人と、医療の場としての「公民館」をより近付ける存在として、ふたつの存在を活用すれば、さらに良い流れが出来るのではないかとも考えるのです。

ひとつは全国に20万人以上いる「民生委員」。
もうひとつは全国に30万人以上いる「薬剤師」。

人によってはびっくりするくらい、きめ細かにその地区のことを知っている民生委員さんが、医療の敷居が高くなってしまい引きこもりがちな高齢者を公民館に連れてきて、オンライン診療の恩恵を得てもらう。

処方箋が出たらもちろん地域の薬局の出番。医師よりも身近な医療人である薬剤師さんが、こうした高齢患者のその後をしっかりフォローするという絵姿。

オンライン×アナログまたは、オンライン×ヒューマン。
日本の超高齢社会を幸せにするための考え方として、大切な掛け算だと思います。
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