こちらはドラビズon-lineの記事です。
https://www.dgs-on-line.com/articles/2101
日薬・森副会長、調剤録の標準化求める/医療DXに関連して「薬局からの情報も重要」
医療DXの柱が「全国医療情報プラットフォームの創設」ということはご存じでしょうか?
医療・介護に関する色々な情報を紐づけし、共有化しようという仕組みです。
4月26日に開催された中医協では医科側に「診療情報提供書」「退院サマリー」「健診結果報告書」の3文書および、それに含まれる6情報(①傷病名、②アレルギー情報、③感染症情報、④薬剤禁忌情報、⑤検査情報、⑥処方情報)を共有していくことが議論されました。
ちなみに電子カルテの標準化、情報の共有化は2030年完全実施に向けて動いている最中です。
ここまではいいのですが、この議論の中で薬剤師会委員の発言が非常に気になり頭に残っています。
「3文書6情報の標準規格の作成と情報交換や共有についてはその仕組みに薬局も加わっており、薬局が積極的に情報提供していくことは質の高い医療の提供につながります。医療機関と同様に、薬局でも患者への調剤や指導等の情報を調剤録として記録しております。調剤録も標準化し、関係者と共有できるようにして医療の質向上に貢献していることも重要です」
電子処方箋の運用により、処方・調剤情報が全国医療情報プラットフォームに蓄積されていきます。
調剤録の記載項目には確かに「情報の提供及び指導の内容の要点」がありますが、20年11月10日の通知「保険薬局の分割調剤及び調剤録の取扱いについて」の中で、「薬剤服用歴に記入したものをもって代えることが出来る」となっています。
この通知に従い多くの薬局では薬歴への記載という運用をしていると思いますが、皆さんの薬局ではいかがでしょうか。
なにか実態に即していないというか、守りに入ったのか。。。いずれにせよ真意は「服薬指導内容の共有」だと思われるので、薬歴の共有論が出てくるのも時間の問題なのかもしれません。
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