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薬局DXニュース解説

2023.11.21

医療DXへの本気度 ~政府が簡易版電子カルテの開発~

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政府は2024年度に、小規模の病院や診療所でも使いやすい簡易版電子カルテの開発するとしている。

政府、小規模病院にもDX 簡易版電子カルテ開発
来年度、導入コスト・負担軽減 マイナ保険証で情報共有
こちらは日本経済新聞の記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75688230Y3A021C2EA3000/
政府、小規模病院にもDX 簡易版電子カルテ開発

現在進行形の医療DXは2030年に向けて進められていることはご存じでしょうか。
オンライン資格確認、マイナ保険証、電子処方箋、そして電子カルテ・電子薬歴と必要なインフラの整備が進められています。

最終的に目指す姿は、「医療・介護・健康情報の電子健康記録(EHR)」を作り上げることです。

オンライン資格確認システム・・・2023年4月より療養担当規則で義務化
マイナ保険証       ・・・2024年秋より紙の新規保険証発行の廃止を予定
電子処方箋システム    ・・・2025年3月末までにほぼすべての医療機関・薬局で導入(政府目標)

と進められています。最大の課題が「電子カルテ・電子薬歴」の導入・連携です。

厚生労働省の調査によると令和2年の情報で
一般病院の導入率   ・・・ 57.2%
  内、400床以上(91.2%)、200~399床(74.8%)、200床以下(48.8%)

一般診療所の導入率 ・・・ 49.9%

※薬局の電子薬歴導入率は約85%(平成31年 調査)

となっています。

中小病院、診療所の導入に課題があることが分かります。
病院と診療所で課題は異なると思いますが、「導入コスト」は共通する課題でないでしょうか。

そこで登場するのが今回の「政府開発!簡易版電子カルテ」です。
機能を絞ることで導入コストを下げ、一気に普及を進めていきます。

EHRによる医療の質の向上、過度な医療、投薬の回避による医療費抑制効果はいう間でもないです。

もうここまでお膳立てされても、医療DXを拒む医療機関は出てくるのでしょうか。
もしそうであれば、健康保険事業のそもそもの根底から、あり方を変えなくてはいけないのだと思います。
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