デジタル遺言制度を創設へ 政府、ネット作成・署名不要 円滑相続を後押し
日本経済新聞の記事より。
新たな制度を創設し、署名や押印に代わる本人確認の手段や改ざん防止の仕組みをつくり、デジタル社会で使いやすい遺言制度を導入し、円滑な相続に繋げることを目的としている、と書かれている。
具体的には、年内に法務省が有識者らで構成する研究会を立上げ、2024年3月に新制度の方向性を提言することを目標としているようだ。その後、法相の諮問機関である法制審議会での議論などを経て民法などの法改正を行い、社会実装を目指すとのことである。
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日本の今後を考えると、認知症患者の増大、多死社会が待ち受けている。
そのなかで、リビング・ウィルを実現するうえで、大変重要な制度の創設であると考えている。
現在、法的に有効な遺言書を作成するのは一苦労である。
また、ターミナル医療の現場や地域包括ケアシステムを実践する中では、必要な期間までに遺言書の作成が間に合わないケースに度々遭遇する。
そんな状態では、国民の大切な財産と尊厳を守ることはできないと感じていた。
今回、デジタルを活用した遺言制度を創設するとのことで、その実現と社会実装により、多くの国民の財産と尊厳が守られることを期待したい。
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