【2026年度診療報酬改定】薬局経営の分岐点は「体制評価」から「実績評価」へ――医療DXが切り開く薬剤師の新たな役割

物価高騰と賃金上昇が続くなか、医療機関の経営は深刻化している。厚生労働省の医療経済実態調査によれば、病院の約7割、医療法人経営の診療所の37.4%が2024年度に赤字となった。薬局においても、日本薬剤師会の調査では半数が賃上げを実施できない状況にあり、インフレ対応と持続可能な医療提供体制の維持が喫緊の課題となっている。