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薬局DXニュース解説

2024.08.26

Google Chrome緊急アップデート − 医療機関は即時対応を!

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Googleは先日、デスクトップ版Google Chromeユーザー20億人に向けて緊急アップデートを発表しました。深刻な脆弱性を悪用した攻撃が現在進行形で確認されているとのことです。

脆弱性の詳細

今回修正された脆弱性(CVE-2024-7971)は、Chromeのコア機能であるV8エンジンにおける「型の混同」問題です。これにより、特別に細工されたWebページを通じて、攻撃者がリモートからヒープメモリの破壊を引き起こす可能性があります。
ブラウザは本質的に、リモートサーバー上のプログラムを実行し、その結果を画面に表示するアプリケーションです。そのため、このような脆弱性が悪用されると、PCに不正プログラムを実行させ、データの改ざんや漏洩、さらにはシステム全体の制御権奪取につながる恐れがあります。

医療機関への影響と対策方法

特に医療機関においては、電子カルテや電子薬歴などでクラウド型サービスが普及しはじめています。その多くがブラウザを介して利用されています。患者の個人情報や診療データを扱う環境であるだけに、ブラウザの脆弱性は極めて深刻な脅威となります。
Googleは Windows版およびMac版のChromeを128.0.6613.84/.85に、Linux版を128.0.6613.84にアップデートしました。多くの場合、アップデートは自動的にダウンロードされますが、適用には手動でのブラウザの再起動が必要です。

医療機関のIT管理者の方々は、以下の対応を速やかに実施してください
1.全てのPCでChromeのバージョンを確認
2.必要に応じて手動でアップデートを実行
3.ブラウザの再起動を全ユーザーに促す
ブラウザの脆弱性は、医療情報システム全体のセキュリティに直結する問題です。今回のような緊急アップデートが発表された際は、速やかな対応が求められます。日頃からブラウザを含む全てのソフトウェアを最新の状態に保つことが、サイバー攻撃からの防御の第一歩となります。
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