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薬局DXニュース解説

2024.08.16

携帯扇風機の安全な使用法 − 発火と熱中症の助長リスクに注意

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猛暑が続く今夏、携帯型扇風機(ハンディファン)が熱中症対策として広く普及しています。しかし、この便利なデバイスには意外な落とし穴があります。製品評価技術基盤機構(NITE)が発火リスクを警告する一方で、不適切な使用法が熱中症を助長する可能性も指摘されています。

製品購入時には信頼できるメーカーや販売元を選ぶことが大切

記録的な猛暑が続く中、携帯型扇風機(ハンディファン)が一般家庭やオフィス、さらには屋外での活動時にも広く普及しています。手軽に涼をとれるこの便利なデバイスですが、その使用には注意が必要です。製品評価技術基盤機構(NITE)が不適切な使用による発火リスクについて警告を発する一方で、熱中症予防の観点からも適切な使用法が求められています。

携帯型扇風機の電源には主にLIBが使用されていますが、強い衝撃を受けた場合、内部でショートを起こして発火する可能性があります。また、直射日光の当たる場所への放置や水濡れにも注意が必要です。
持ち運ぶという性質上、炎天下に駐車した自動車の中に放置した結果、爆発、発火する危険性もあります。

携帯型扇風機、正しく使って バッテリー破裂も、NITEが注意喚起

気温35℃以上の高温環境下では逆に熱中症を助長?

さらに、ハンディファンの不適切な使用は、意外にも熱中症のリスクを高める可能性があります。汗の蒸発を促進させすぎることで体温調節機能を妨げたり、気温が35℃以上の高温環境下で使用すれば、35℃の温風を体に当て続けることになり、かえって体内に熱をこもらせたりする危険性があります。特に、ベビーカーで乳幼児への使用には細心の注意が必要です。

しかし、適切に使用すれば、ハンディファンは効果的な暑さ対策となります。濡れタオルやミストスプレーと組み合わせることで、気化熱を利用した効果的な体温調節が可能です。例えば、首元に濡れタオルを巻いたり、ミストを吹きかけた後にハンディファンを使用したりする方法が推奨されています。

携帯型扇風機は猛暑対策として重宝されていますが、安全な使用方法と適切な製品選択が重要です。発火リスクを避けるため、製品購入時には信頼できるメーカーや販売元を選ぶことも大切です。また、熱中症予防の観点から、使用方法にも十分注意を払う必要があります。消費者一人ひとりが正しい知識を持ち、適切に使用することで、この便利なデバイスを安全に活用することができるでしょう。
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