日経DIさんにこんな記事がありました。
医療産業に長く身を置いていると、あるフレーズを耳にすることが多いような気がします。それは、「医療業界に景気は関係ない」。
ご推察のとおり、世間様の景気が良い時にはその恩恵には預かれないが、逆に悪い時でもそれほど心配を必要としない、いわゆる独自に安定した業界だとの先達方のメッセージでした。しかし、昨今の薬価と物価ほどその解離が激しくなったことは珍しく、不採算品故の撤退も噂されるなか、いつまでも「独自」で良いのかどうかには少し疑問も。
日本には世界有数の100を優に超える製薬企業が存在するそうですが、供給不安定品目も続出。薬局の現場も一成分多品目で品揃えが右往左往されられるくらいなら、製薬企業を大胆に集約して品目減・生産性UPで、供給安定を目指してもらった方が良いと感じるかも知れません。こうした変容を遂げることに成功した製薬企業の薬価は下げ幅を抑えるインセンティブを提供する、なんてどうでしょうか。
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