JR東日本は日中は、医師が常駐する駅ナカクリニックとして機能し、休日や夜間など時間外にはオンライン診療ブースで患者は医師とテレビ電話でオンライン診療を受けることができるハイブリッド式のクリニックを開業する。
ここで活躍するのが遠隔聴診器のネクステートだ。医師がリアルタイムで患者の心音や肺音のデータを共有でき、遠隔地からでも精密な診断が可能になる。
クリニックの隣には調剤薬局も併設される予定で、診療からお薬の受け取りまでシームレスに行えるほか、必要に応じて近隣の医療機関と連携することも可能だ。
JRはコロナ禍を経ても鉄道旅客需要減少が戻りきれていないと言う。こうした需要の変化に対して駅ナカで、「スマート健康ステーション®」を展開している。今後は、こうしたクリニックや薬局を駅構内に設置していく予定だという。
検査ができるオンライン診療で、高度な診療が受けられるようになる。さらに医療データの蓄積によって、AIなども活用した新しい診療の形が生まれてくる可能性も秘めている。
医療のデジタルシフトが加速する中、テクノロジーと医療の新しい協奏が始まろうとしている。
「スマート健康ステーション®」は、JR東日本が「Beyond Stations 構想」の一環として展開する先進的な医療サービス提供モデル。このステーションは、駅という利便性の高い場所に設置され、通勤・通学途中や旅行中の人々が、早朝や夜間、休日にも医療サービスを受けられるように設計されている。
地方における医療インフラの維持や、医師の働き方改革など、現代社会が抱える医療課題に対応。
この「スマート健康ステーション®」は、医療の質を高め、利便性を追求する新しい形の医療提供モデルとして、地域社会に貢献することを目指しているという。
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