日本経済新聞の記事になります。
てんかん症状、記録アプリ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79102650Y4A300C2L92000/
医療DXの一環として、てんかんの症状記録アプリ「nanacara」が注目を集めています。
2020年にアプリをリリース以降、2万7千以上のダウンロードがあり、240以上の医療機関で利用されています。
てんかんは全人口の約1%が発症し、特に3歳以下の子供に多い病気です。治療は抗てんかん剤の服用が主流で、発作の有無や頻度を記録し、医師と共有することが重要となります。
しかし、この記録作業は患者やその家族にとって大きな負担となることが多いです。そこで登場したのが、医療スタートアップのノックオンザドアが提供するアプリ「nanacara」です。このアプリは、発作の記録を簡単に行い、医師と共有することが可能です。
また、同社は医師向けのサービスも展開。てんかん専門医が少ない現状を考慮し、医師間での情報共有を促進しています。
さらに、収益は治験への参加募集や匿名化したビッグデータを製薬会社に販売するなどして得ており、アプリ内の広告がなく無料で使える点も好評のようです。
他にも、都市部に医師が偏在する問題を解決するため、オンライン診療サービスも開始。遠隔地の患者への対応も可能となりました。また、てんかん専門の薬局も開設し、全国的な対応体制を整えています。
「nanacara」の登場は、てんかん治療やDXの新たな可能性を見つめ直すきっかけとなりました。
これからのてんかん治療に注目していきたいと思います。
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