てんかん患者とご家族に寄りそうnanacara(ナナカラ)薬局が、てんかんに特化したオンライン服薬指導サービスを開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000046488.html
ノックオンザドアのプレスリリースからです。
実はこちらの薬局さんの開局を待ちわびて、患者であるお子さんを連れてかかっている方を個人的に知っています。親として相当な安心感を得られているようで、本当に良かったと思いました(ご自宅は電車で何駅も離れた位置からの来局です。距離を超えたニーズがそこには存在します)。
なので、実際にてんかんの患者さんとご家族にとって大きな福音になっているのは間違いないのだと思います。しかし、それだけではなく、マーケティングでいうところのポジショニングという観点からも秀逸なことに安心感をもてます。なぜなら、経営的に是であって初めて、その福音を患者とその家族は継続的に受けられるから。
医療産業において困っている方をサポートしようと考えたとき、〝それはペイするのか?〟という課題が突き付けられることが、現実的な問題として存在するはずです。それが故に、オーファンドラッグの開発を支える制度が設けられるなど、色々な策が講じられているのだと思います。
こちらのポストのケースでは、決して〝マス〟ではない患者層に専門的にアプローチするため、〝オンライン〟という現代テクノロジーと制度を活用した服薬指導を駆使することで適切な医療サービスの提供を実現されているわけです。
時代が後押ししてくれている要素をフルに活用する着眼点は素晴らしいですし、対象となる特定の患者層を救うという意味でも、是非とも成功し、全国に、他の患者層を対象としたオンライン服薬指導を行える専門薬局が登場して欲しいと感じました。
きっと、こうした専門性を有した薬局や薬剤師さんの活躍は、同職全体の価値をも高める契機になるのだと考えます。広く応援されることを願います。
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