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薬局DXニュース解説

2022.12.13

職場はメタバース

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製薬大手の英アストラゼネカ日本法人が、医師との接点を担う医薬情報担当者(MR)の働き方を大胆に見直した。全国67カ所の営業所を廃止。その上でMRがメタバース(仮想空間)で働ける環境を整え、医師との面談もオンラインに切り替えた。

アストラゼネカ、職場は仮想空間
MR営業所全廃、医師と遠隔面談、リアル超す生産性を模索
このアストラゼネカの記事は、コロナ禍におけるMRの来院禁止を契機にして、見事に逆境をチャンスに変える取り組みであると考える。

そして、この取り組みには薬局が担う地域医療を効率化していく上でのヒントが隠されていると思う。まず、在宅医療における移動時間の問題は、MRが営業所と病院の往復時間に就業時間の大半を占める日もあるという点で類似している。もちろん、移動時間を削減するためだけに患者対応を全てメタバース上で行うには様々な問題があるが、Web3とブロックチェーン技術などを活用した取り組みにより薬局の新たな価値の創造につながると考える。

また、仮想空間を使うことにより、実店舗では難しい患者のプライバシーの確保ができることもメリットと考える。リアルでは話し難いことも、アバターを用いた仮想空間では話易くなることもあると考えられる。さらに、バリアフリーの観点からも医療との親和性は高いと考えられるため、製薬企業に限らず薬局などの他分野でも、今後の積極的なメタバースの活用を期待したい。

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