【医薬品情報学会】対面の情報提供に有用性‐製薬企業MRなどが指摘
https://www.yakuji.co.jp/entry110962.html
薬事日報ウェブサイトの記事からです。
コロナ禍以来、急激にコミュニケーションに占める存在感と比率を高めたオンラインツールを用いた面談。これはなにも医療界におけるMRやMSLのコミュニケーション手段に限らず、どこの世界であっても同様だろうと思います。
オンライン面談だからこそできる利便性、それは移動にかかる時間とコストを伴わずに相手と会えることなのは自明の理。それに対してリアル面談は、生で対峙しないと伝わらないディテールまで感じ取れること。
なので、仕事を進めるなかでケースバイケース、良いとこどりで両者を使えば良い話だと言ってしまえば、もうそれまで。話は終わってしまいます。
さて、このニュースで私が何を感じたのかを白状すると、リアルの有用性は当然のことだから、もっと他のテーマで議論しないか?ということです。具体的には今のままのコマーシャル・ディテーリング(C)をいつまで続けるのか?という〝質〟や〝立場〟のことです。
医療はその目的や性格からして、初めから公共性を帯びているものであり、本来、医薬品情報にもコマーシャル・ディテーリング(C)はそぐわないはず。かつて、MRのディテーリング力が働き過ぎた処方も存在したのは事実です。
MRファーストなどあってはならないし、医薬品の使用はなにより患者ファースト、患者センタードでなければいけない。これも議論の余地がないところでしょう。理想のカタチはもう結論が出ています。
商業的立場を完全に排した、アカデミック・ディテーリング(A)ですね。
もちろん、これまで医療界における製薬業界が歩んできた道のりを否定するだけでは混乱するだけですが、理想のカタチが明確な以上、そこまでの新たな歩みをどのようにバックキャスティングするのか?そうした試みが行われてしかるべしだと思うのです。
国が主導するのか?製薬業界が主導するのか?はたまた一製薬企業がゲリラ的にクリティカル・ビジネスのフォーマットを旗揚げするのか?
そんな動きが垣間見えたら、どんなに未来にワクワクするでしょう。
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