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薬局DXニュース解説

2023.11.02

遂に始動!政府が開発する簡易版電子カルテとは?

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政府は2024年度に、小規模の病院や診療所でも使いやすい簡易版電子カルテの開発するとしている。

政府、簡易電子カルテ開発へ 小規模病院の医療DX促進
日本経済新聞の記事になります。
政府、簡易電子カルテ開発へ 小規模病院の医療DX促進
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1402O0U3A810C2000000/
政府が2024年度に小規模病院や診療所向けの簡易版電子カルテの開発に乗り出すという記事が出ました。

政府は2030年までにほぼ全ての医療機関へ電子カルテを普及させる目標を掲げており、2020年時点で病床が400床以上の大規模病院の91%が導入しましたが、200床未満の比較的小さい病院と診療所で50%弱にとどまっています。

原因として、①導入コスト ②操作性の問題 がありますが、政府が開発する簡易版電子カルテでは、導入コストを下げ、機能を絞り込んで操作が簡単な電子カルテを開発するとのことです。

またマイナカードなどで医療情報の共有化を進めることで、患者の診療履歴や検査データが即時に把握可能となります。
これにより、患者は同じ検査を繰り返すことなく、かかりつけ医以外でも持病やアレルギー情報がすぐに把握できるため利便性が向上します。また、医療機関間での情報共有により、医療の質や効率の向上、さらには医療費の抑制にも寄与が期待できます。

一方で、患者の同意を条件に情報を共有するという点では、プライバシー保護の観点からも適切な管理が求められます。また、電子カルテ未導入の医療機関が存在する限り、情報共有を前提とした医療体制には空白が生まれる可能性もあります。そのため、全医療機関への電子カルテ普及が今後の課題となりそうです。

今度、患者がマイナカードを保険証として活用し、病院では簡易版電子カルテ活用によって、より質の高い医療がDXで実現されることを期待したいと思います。
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